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「100キロで行って」河井克行前法相のスピード違反“教唆”音声を公開する

河井克行前法相

河井案里参院議員(46)の昨夏の参院選を取り仕切った河井克行前法相(57)。その選挙にまつわる公選法違反事件は、すでに秘書ら2人が起訴されたウグイス嬢の違法買収にとどまらず、広島県内各地の首長や県議、市議が次々と地検の事情聴取に呼ばれるなど捜査が続いている。渦中の克行氏について、今回、「週刊文春」が新たな疑惑を呼ぶ音声を入手した。 【動画】決定的な道交法違反の“教唆”音声  かねてから、克行氏が秘書にスピード違反や、高速道路で極度に車間距離を詰める「あおり運転」を命じているといった情報が度々寄せられてきた。  今回「週刊文春」が入手したのは、それを裏付ける決定的な道交法違反の“教唆”音声だ。以前、地元の私設秘書を務めていたA氏が語る。 「克行氏のパワハラは特に車中でひどかった。私は運転手を兼ねた秘書をしていましたが、とにかく、車に乗ると些細なことで一日中怒られます。自分に非がないことを証明するために音声を録りました」  膨大に保存された録音を聞いてみると、例えば雪が舞う真冬のある日、県北へ向かう中国自動車道でのこんなやり取りがおさめられている。  克行氏「もうちょっと速く行って。だいたい100キロくらいでいってよ。(中略)今、何キロ?」  秘書「108キロです」  克行氏「100か110の間くらいで。それが一番いいよ」  秘書が「規制は今日、50になってますけど」と指摘すると、「ふーん」とつまらなそうに一蹴する。  ちなみに、50キロ超の速度違反は違反点数12点で、一発免停だ。この日の気温は路面が凍りかねない氷点下。危険極まりない超過速度の強要である。  山田秀雄弁護士が語る。 「これは悪質なパワハラですし、道交法違反の教唆犯にあたる可能性があります」  A氏はこう振り返る。 「高速道路での車間距離の詰めかたは、あおり運転以外の何物でもなく、前方の車も恐怖だったでしょう。思い通りの運転じゃないと罵られるし、真冬の速度違反も怖かった。法令遵守のかけらもない人が法相になったのには驚きました。いまだに国会議員を続けているのが許せません」  克行氏の事務所に、こうした言動について質問したが、回答はなかった。  4月30日(木)発売の「週刊文春」では、克行氏の近況やその他の音声についても詳報している。

「週刊文春」編集部/週刊文春 2020年5月7日・14日号

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